客人(前編)@セバスチャン
セバスチャン:「坊ちゃん、目覚めの時間ですよ」
眠そうな目をしながら、セバスチャンに仕度を整えてもらう。
シエル:「この香り・・・今日はセイロンか」
セバスチャン:「えぇ、本日はロイヤル・ドルトンのものを」
ティーセットはウエッジウッドの蒼白(ブルーホワイト)でご用意致しました」
いつものファントムハイブ家の朝の光景だ。
お昼を過ぎた頃に坊ちゃんから呼び出しを受ける。
シエル:「イタリアのクラエスから、電話があった。それについて話がある」
セバスチャン:「では、クラエス様直々に本国へ?」
シエル:「あぁ、例の品が手に入ったと連絡があった。ただ、今回は大分てこずったようだがな」
新聞を読みながら告げられる。
シエル:「6時にはこちらに着くそうだ。商談は我が家でおこなう」
こちらに向き直り、含みのある声で告げられる。
シエル:「どういうことかわかるな?セバスチャン」
セバスチャン:「心得ております。必ずやクラウス様にご満足頂ける最高のおもてなしを・・・」
まずは本日のメニューに合わせた食器を磨き上げる。
銀食器(シルバー)は、鏡のように
テーブルクロスは、シミ1つない新品を
坊ちゃんのお気に入りの白薔薇は
痛んだ花を摘み美しく、芝生の緑の背丈を揃え
ベルベットの様に仕上げる
おもてなしの要であるディナーは、
最高の食材で
直接市場に出向き、選び抜いたものを贅沢に
使用して下ごしらえを
これぞ一流(ファントムハイブ)のおもてなし!!
最後の仕上げを行おうとすると坊ちゃんからの呼び鈴が鳴る。
セバスチャン:「やれやれ。この忙しいのに坊ちゃんは・・・
何の用でしょうね」
セバスチャンが坊ちゃんの部屋にいってる間のこと。
使用人たちがなにやら騒いでいる。
バルド:「セバスチャンのあの気合の入りかた・・・
今日は客が来るに違いねぇぜ!」
意気込むのは料理長(シェフ)のバルド。
バルド:「これは、チャンスだ。一歩先行くサービスであのセバスチャンをあっと言わせるんだよ!
オレ達使用人の腕の見せ処ってもんだ。そうだろ?」
フィニ:「あっ そうか!!」
元気のいい声で応じるのは庭師(ガードナー)のフィニ。
フィニ:「じゃあっ、僕はお客様が見たことないくらい美しい庭にしてみせます!」
メイリン:「じゃあ、ワタシお客様用のティーセット、新品に負けないくらいピカピカにするだよ!」
変わった語尾の家女中(ハウスメイド)のメイリンも負けじと応じる。
バルド:「そいじゃあオレ様は、
客が驚いてアゴ外しちまうくらいスゲェメインディッシュを作ってやるぜ!」
と3人が意気込んでいました。
一方セバスチャンは、
シエル:「ハラが減った。何か甘いものが食べたい。パフェ的な」
セバスチャン:「ダメです、坊ちゃん。夕食を残すでしょ?」
と熾烈?なやり取りを繰り広げてました。
セバスチャン:「・・・で?」
庭は更地と化し、
ティーセットは粉々に砕け、
料理(?)は全て黒コゲに。
セバスチャン:「一体なにをどうした、こういう事になるんです?」
セバスチャンはにっこりと笑いながら問いかける。
勿論目は笑っていない。
3人は怯えながら言い訳をするが、セバスチャンはそれには耳を傾けず
本日のおもてなしのことを思案する。
来客の時間まで既に2時間を切っている。
さすがに今から全てをゼロからそろえるのは無理だ。
セバスチャンが3人に対して何も反応しないことでますます泣き叫ぶ。
たまりかねたセバスチャンは、
セバスチャン:「貴方達も田中さんを見習って少し大人しく・・・」
暢気にお茶を啜っている家令(ハウス・スチュアート)の田中を見ると
セバスチャン:「・・・?!」
何かアイデアが浮かんだようだ。
セバスチャン:「静かに皆さん。コレでなんとかします」
と田中の飲んでた湯飲みを持ち上げ皆に見せる。
シエル:「この香り・・・今日はセイロンか」
セバスチャン:「えぇ、本日はロイヤル・ドルトンのものを」
ティーセットはウエッジウッドの蒼白(ブルーホワイト)でご用意致しました」
いつものファントムハイブ家の朝の光景だ。
お昼を過ぎた頃に坊ちゃんから呼び出しを受ける。
シエル:「イタリアのクラエスから、電話があった。それについて話がある」
セバスチャン:「では、クラエス様直々に本国へ?」
シエル:「あぁ、例の品が手に入ったと連絡があった。ただ、今回は大分てこずったようだがな」
新聞を読みながら告げられる。
シエル:「6時にはこちらに着くそうだ。商談は我が家でおこなう」
こちらに向き直り、含みのある声で告げられる。
シエル:「どういうことかわかるな?セバスチャン」
セバスチャン:「心得ております。必ずやクラウス様にご満足頂ける最高のおもてなしを・・・」
まずは本日のメニューに合わせた食器を磨き上げる。
銀食器(シルバー)は、鏡のように
テーブルクロスは、シミ1つない新品を
坊ちゃんのお気に入りの白薔薇は
痛んだ花を摘み美しく、芝生の緑の背丈を揃え
ベルベットの様に仕上げる
おもてなしの要であるディナーは、
最高の食材で
直接市場に出向き、選び抜いたものを贅沢に
使用して下ごしらえを
これぞ一流(ファントムハイブ)のおもてなし!!
最後の仕上げを行おうとすると坊ちゃんからの呼び鈴が鳴る。
セバスチャン:「やれやれ。この忙しいのに坊ちゃんは・・・
何の用でしょうね」
セバスチャンが坊ちゃんの部屋にいってる間のこと。
使用人たちがなにやら騒いでいる。
バルド:「セバスチャンのあの気合の入りかた・・・
今日は客が来るに違いねぇぜ!」
意気込むのは料理長(シェフ)のバルド。
バルド:「これは、チャンスだ。一歩先行くサービスであのセバスチャンをあっと言わせるんだよ!
オレ達使用人の腕の見せ処ってもんだ。そうだろ?」
フィニ:「あっ そうか!!」
元気のいい声で応じるのは庭師(ガードナー)のフィニ。
フィニ:「じゃあっ、僕はお客様が見たことないくらい美しい庭にしてみせます!」
メイリン:「じゃあ、ワタシお客様用のティーセット、新品に負けないくらいピカピカにするだよ!」
変わった語尾の家女中(ハウスメイド)のメイリンも負けじと応じる。
バルド:「そいじゃあオレ様は、
客が驚いてアゴ外しちまうくらいスゲェメインディッシュを作ってやるぜ!」
と3人が意気込んでいました。
一方セバスチャンは、
シエル:「ハラが減った。何か甘いものが食べたい。パフェ的な」
セバスチャン:「ダメです、坊ちゃん。夕食を残すでしょ?」
と熾烈?なやり取りを繰り広げてました。
セバスチャン:「・・・で?」
庭は更地と化し、
ティーセットは粉々に砕け、
料理(?)は全て黒コゲに。
セバスチャン:「一体なにをどうした、こういう事になるんです?」
セバスチャンはにっこりと笑いながら問いかける。
勿論目は笑っていない。
3人は怯えながら言い訳をするが、セバスチャンはそれには耳を傾けず
本日のおもてなしのことを思案する。
来客の時間まで既に2時間を切っている。
さすがに今から全てをゼロからそろえるのは無理だ。
セバスチャンが3人に対して何も反応しないことでますます泣き叫ぶ。
たまりかねたセバスチャンは、
セバスチャン:「貴方達も田中さんを見習って少し大人しく・・・」
暢気にお茶を啜っている家令(ハウス・スチュアート)の田中を見ると
セバスチャン:「・・・?!」
何かアイデアが浮かんだようだ。
セバスチャン:「静かに皆さん。コレでなんとかします」
と田中の飲んでた湯飲みを持ち上げ皆に見せる。
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